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2024年1月3日(水)

雨。疲れてるし、仕事もちょっとしたいし、日記も書きたいし、で、休養日、in 指宿 〜IBUSUKI〜

道の駅で目覚めると、すぐ前の道路を通る車のシャーッという音、つぎに窓ガラスから見えるものが「はいやっぱり雨ー」と思わせてくれた。

あー、今日はどうしよう。

実家、中高生、雨の日曜のような気分。何したっていいけど、制限はある(自力で行けるところだけとか)。
何してもいいけど、翌日同じ街の開聞岳に登りたいから、遠くには行かない。

なんとなくまだ体がだるかったので、31日に会うつもりだった友達おすすめの、砂むし会館で名物の砂むし風呂に入ることにした。ここが、すごかった!もう一度行きたい。
受付をし、全裸の上に浴衣だけの格好で砂浜に降りていき、寝転ぶとスタッフの方が顔以外の全身に砂をスコップでどさどさとかけてくれる。右脚、左のお腹、首の下、どさ、どさ。砂って重いんだなあと思ってるうちに全身が砂の山の下にあった。温かい砂で全身ハグされているような圧。は〜気持ちいい〜。気持ち良くて、目安の10分の2倍入っていてしまった。これが後で効いてくるのだが、私はまだそれを知らない。

その後は併設の温泉に入る。温泉の中の掲示物の言葉に感動した。昨日、やじがゆ温泉でも感じたことが言語化されてたから。要約するとこんな感じ。

最近は入浴の本質が忘れられている気がする。

湯の中では犯罪者も社長も皆善人、元気になるという目的は皆同じである。

温められると優しさと勇気がわいてくる。

次の人のために湯桶をきれいにして出るのも大切なことである。

砂むし会館砂楽 旅人の言葉より

なんか今見るとそうでもない…?笑 けど、九州特に鹿児島でのお風呂コミュニケーションがいいなぁと思ったのはこういうことだったんやろうなって。あと、体や髪を洗うよりももっと大切な、養生をすること。とっても、深く感心し、撮影禁止のお風呂の中で何度も繰り返し、胸に刻んだ。

時間が無限にある気がしたので、そこから歩いて近くの神社へお詣りした。安産祈願の神社だった。いつかお母さんになれたらいいな(この人はっていう相手とね)って今も思ってるから、お詣りしといた。

優しい顔にきゅんとしてしまう。めっちゃかわいい

なんだかその後は頭も体もぼーっとして。
ずっとこんな天気だし、砂むしにのぼせてしまったのか、その後行った池田湖のほとりのカフェで仕事をしていたらめちゃくちゃ眠くなり、鹿児島の焼肉チェーンなべしまでお肉も食べたけど、自分がどこへ行き、何がしたいのか、休みたいのか、ぼんやりモヤがかかったかの如くよくわからなくなって、自分一人宙に浮いてるみたいだった。孤独を感じたり、切なくなったりすることもほぼなく、この旅でも終始機嫌良く元気にやってきたけど、このときはいちばんよくわからん時間だったと思う。

ひとまず翌日は晴れそうだから、お風呂に入って山の麓で休もう!と気持ちを切り替え、海のそばの「たまて箱温泉」ってところに行った。そびえる岩が恐竜みたいでかっこいい。

畑の中を突っ切って夕方ごろ着く。

海がすぐそばの大きな大きな露天風呂の180度の視界にはブルーグレーのワントーン、明暗さまざまな空、雲、海、半島。真ん中に停泊している漁の船のオレンジ。焼き付けたくて、ずっと眺めていた。晴れた日は美しい夕焼けだっただろうけど、今日のこの景色に出会えてよかったと感じた。時間を作ってiPadで描こう。あれは。

背後では若い女の子とおばちゃんが話している。31日の私みたい、今日の私にはそんな元気はないけどねー。

少し体調が回復したらしいさあちゃんと「明日そちらの地元の公園で会おうよ」とLINEを何往復かしてから、開聞岳近くのパーキングへ移動。車中泊の人は誰もおらんくて、おばけが出そうな、怖いくらいの暗さと静けさ。数時間WEB関係の仕事をし、限界に眠くなったので後部座席にもぞもぞと移動して眠った。日記を朝書けないんやったら夜にしなよーと思うけど、またやっちまった。明日は鹿児島最後の山だ。