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2024年1月27日(土)

誕生日。40歳になった。40になるのも、39になるのも、36になるのも、そう変わらない。30代前半までの、人生への焦りからくる悲観もない。あるのはほのかな喜び感。

朝は少し早く目を覚まし、散歩して、ロルフィングの9回めを受けるために松山へ。のびるさんは今日もグアテマラのズボンだった。私の時はいつも履いてくれてて嬉しいしチャーミングだなと思う。今日は上半身の統合で、終わったら腕の位置が全く変わっていてまたまた歓喜の舞。寝てたら腕の重さを感じ、起きたら軽く、また可動域も格段に違う。カバンを左肩ばかりにかける癖で中学生の頃から気になってた、左肩が下がってるのも解消された(のかな?)。さいご、のびるさんが染色の貴重な本を出してきて貸してくれた。人として奥行きが深く広がりがあるなと思う。あえて誕生日に施術を入れたのは、午後〜夜に地元の友達が祝ってくれるからっていうのと、施術ですっきりしてリコスイーツのケーキ!という最高の幕開けをしたかったから。詩子さんは「ささたく今どこら辺歩いてるんかなー話聞きたいなー」と言ってたからそのままビデオメッセージをiPhoneで撮らせてもらった。ケーキは、イートインもお持ち帰りもした。イートインのケーキには「あいちゃん、おめでとー、フーしてね〜」とろうそくやプレートを立ててくれて、うるうるして、このお二人の目の前に居られて本当に幸せやと思ったし、昔ながらのアルバムになった小林家の台湾旅行紀や佐賀と長崎の本『SとN』、詩子さんが10代の頃読んでたお菓子の本を見せてもらっては「詩子さんのお菓子の本作りたいな」とか「私も国内旅行の本いつか書きたいな」とか頭の中を駆け巡って忙しいくらいだった(多動なので大概頭の中はいろんな私が矢継ぎ早に喋ってる)。

午後はゆいなと待ち合わせて島へ行った。しまなみの伯方島。ホームパーティーとか色々とプランはあったけど、きっとこれがベストと気ままな島旅を今年はチョイス。今治で待ち合わせをし、港でケーキを食べシャンパンを飲み、ほろ酔いで「船酔いせんかな」と連絡船に乗って約1時間の船旅ののちに伯方の塩でおなじみの伯方島へ。ばんごはんのピザ屋さん以外行き先を決めてなかったから、「今見えてるあの城へ行こうよ」「そういえばスーパーアイマートってあるから行きたい」と超適当に決めてあとはプラプラとお散歩した。ダウンの下は半袖一枚やったけどぬくいくらいで、久しぶりに2人でしか話せないいろんなことを話して歩いて話して歩いた。塩田、梅、味のある空き家、座りにくい石の椅子、古墳、立派なのに使われてない城の形の公共施設、造船工場に堤防に畑、遠くの島影。四国本島にはない、島ならでは、伯方島ならではの景色や造形に刺激を受ける。ゆいなは地域のものづくりや人々の生きた証を残すことに関心があるようで、それを仕事にできてるなんて幸せよねって話した。「こんなことしたい」「こんなふうに思ってる」をそれなりの深度で理解でき、受け入れながらも「あいちゃんならもっとこうしたら」「ゆいなは〇〇もできるよね」と押し付けず提案できる対話の中で、まだまだ私たちにはそれぞれやりたいことがあり叶えていけるし、もっと暮らしやコミュニティをよくしていくパートナーシップの構築や仲間作りができるよねって確信を得られた。時を経て同じ街で再会してこんな時間を過ごせるなんて、とても貴重なことと思っていたら、帰宅して開いた彼女からの手紙にも同じことが書いてあって、じんとした。すばらしい誕生日だった。

10年を一言で言い表わすと、今浮かんだ言葉は「期待しない」を学んだ期間。

なんてこと言うんだと思われるかもしれないけど、人にも自分にも運命にも期待しない、あてにしない。だから自分でなんとかしようとする。運命も切り開く気持ち。期待しないから「〇〇してくれるはず」「普通こうするでしょ」とか思わず、他者の考えやバックグラウンドを尊重する。期待しない、あきらめてる、できんことはできんと明らかにしてるから、自分の弱みを無理に直そうとせずいいところを伸ばそうと思える。生活のことも、まちのことも、誰かがやってくれるのを黙って待つんじゃなくて、声を出してみるとか自分でやってみるとか。昔は自分にも他人にも期待があったから、しんどかったんよね。

私の弱点は、長女気質で、甘えたり頼ったりが苦手で、完璧主義なところもあるから抱え込んで苦しくなってしまうところ。こんなことも昔は書けなかったけど、今は「助けて」と言えることが本当の勇気だと思えて、少しは他者に頼れるようになってきたと思う。5歳の頃から強くなくちゃ、強くならなくちゃと思ってずーっと来たけど、もう「いつも明るく元気」でも「なんでもできる優等生」でもなくていいって知ってるから、助け助けられのおたがいさんでやっていきたい所存。あと、今年はそんなテンションで付き合えるパートナーができたらいいな!と、あまり推敲もせず一息で書いてみた日記でした。アディオス!