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2023年12月31日(日)

車の中で目が覚める。2時3時位かなぁと思ってたら4時だった。結構寝たやん。まぁまぁ疲れとったやん。土日にしては移動距離が多かったからな〜と軽く振り返って二度寝をした。

ちゃんと起きたのは7時を過ぎてから。ひとまずトイレに行って顔洗ってコンビニでどうしようかなぁ、いつか誰かに聞いてグーグルのピン立てた青島神社気になるなーでも駐車場500円絶対かかるのなんなのーなんて思っていると、話かけやすそうなお兄さんがいたので、「すみません。この近くの青島神社ってどんなところですか」と聞く。行きたくて背中を押してほしくて言ってるみたいなものなんですけど。それをわかってたか、素なのか、お兄さんは「いいとこですよー、宮崎の海の神社で1番2番の神社なんですよ。青島神社は絶対いっとくべきですね」と言ってくれた。

もう、参道に入った途端めっちゃ行ってよかったって思った。気持ちいい空気!

まじお兄さんありがとう。まっすぐ伸びて島に繋がる参道。その左右に鬼の洗濯板っていわれる独特な形の岩が、もう洗濯板のようにずっと繋がってるんですね。この荘厳な景色に鬼の洗濯板ってマッチしないなぁと思ったけど、一言で説明するには「やっぱ洗濯板なんかい…」とちょっと敵わない気分。

ぐんぐん昇る太陽。その光と反射がキラキラキラキラキラキラしててほんとに幸せ〜な気分になる。

写真を撮っていたら全然足が前に進まなくて困ったなぁ。昨日もそんな気持ちになったような。予定も前に進まない、でもそれが私だよなぁ〜好きよー私ー、って思いながら太陽の熱と世界の輝きを全身で感じていた。

走ってきたわんちゃんを見て「かわいいですね」と私。パッと見いかつい上下黒の飼い主の男性も「よく言われるんですよ」「でしょうね!」すれ違い、振り返ってから「あ、あと飼い主も可愛いねって言われるんですよ」「あらほんとですね!」とご機嫌な会話をしたり。

神社は、はき清める神職の方のキビキビとした働きとか、水を打って輝く清らかな空間とか、ちょっと面白いおみくじとかが相まって、明るくて開けた気持ちにしてくれた。

ところどころ神話の神様がキャラになっててね。それがこの宮崎の青島という地の神様のキャラクターなのかなぁと感じ受けた。

帰り道の釣具屋さん。フラーっと入って、何か面白いものないかなぁと物色(クセ)。そしたらめっちゃかわいい網があったんですよ。まぁこうやってものが増えていくんですけど。

この網の青い方。温泉に行く時に、いや普段も持ちたいくらいすごいかわいい。安いし。けど愛媛にも売ってるかもしれない。まいっか。

レジのおばちゃんに話しかけ、「あさりを放流して、育った頃に潮干狩りするんですよ」と聞く。魚はクロダイとか、って。私今回四国から来たって言うとおすすめの道の駅を紹介してくれた。鹿児島に行くにはちょっと遠回りか…と思ってたら今夜会う予定の友達から体調不良の連絡。年末年始にやなんて、めっちゃ気の毒なわ。予定まるあき。というわけで、「道の駅フェニックス」へ(シンプルでいい名前)。そしたらここもめちゃくちゃよかった…。きゅーん。

まず立地と眺めが最高。そしてバブリーな時代の、テーマ性ある建築。品揃えもバリエーション豊か。あー野菜食べたいなって思って適当にあるやつ買って、すいてるベンチへ。写真撮ってあげるって言うおじさん、大阪から来た面白いファミリーと話したりしながら、結局気持ちいいこのベンチで食べたり飲んだり本読んだりで、開店から2時間位おったぞね。わはは。

やっぱり太陽エネルギーすごいな、高知にも似た、南のパッと明るい土地のエネルギー好きだな。

その後は宮崎市から西へ。都城市などを経て鹿児島入り。霧島市へ。下道で2時間ちょい。街や人が見える、下道の移動も結構好き。

そうそう、県境を越えた瞬間にまず標識のデザインで空気感が変わるのを私は感じる。鹿児島は優しくて丸くて、骨太な感じ。男性的で力強い。これまで出会った鹿児島人の気質からもそんな感じするけど。西郷どん的な…? この旅で確認だね。

宮崎は神話推しだったからかちょっと神秘的、スピ要素ありなムード。特に高千穂周辺は、筆文字とか民芸調とか、クラシックでもある。海の方はやっぱりトロピック。

大分で私が見たものは、ちょっとかわいらしい、曲線的な、女性っぽい、上品で洗練された感じ。

「らしさ」を表すのにデザインは有効だけど、「どうありたいか」なく見せ方から入っちゃいがちですよね〜。皆さん2024年どうありたいですかね〜。私もそういうのも書こうねー。

高千穂渓の土産物屋さんにて
青島神社の看板
メジャーな焼酎なんか、ほんと男性的な世界

午後は友人が勧めてくれた「旅行人山荘」という宿の日帰り温泉へ。どうやら、九州全体なのか?日帰り温泉を「立ち寄り温泉」というようだ。「立ち寄りって今日もやってますか」と慣れた気な感じで聞いたり。

立ち寄りっていうほうが、気軽に行ける感じしない? 温泉アイランドの、人と温泉との距離感がうまく言葉にできてる感じがする。

霧島温泉郷は霧島連山(火山)のふもとにいくつも温泉があって、あるものは森の中、あるものはグランドホテル的な施設。

ここ旅行人山荘の露天風呂からは真っ白の景色だった。こういうもんと思ってたら「あらー今日は見えないかー、せっかく来たのに残念だ〜」とスタッフの方と話す50代くらいのお姉さんがいた。一人で来てて、全然嫌な感じのしない方。聞くと、ここの露天風呂からは錦江湾と桜島の絶景が見えるが、今日は黄砂で真っ白のとのこと。他の温泉にはない景色で、「そのためによそより100円多く払ってここにしたのにね〜(500円のところが多いけどここは600円)仕方ないか〜」。

おお、それは見てみたかった!私は桜島自体見たことないけどな?心の眼でも想像しきれない桜島。


そこからね、すごい仲良くなったの。お互いの仕事や身の上の話をし、めちゃ話し込んでしまい、「せっかく予定なくなったしな」って状況もあり、お願いをして、翌日の夜ぜひ一緒にご飯を食べようということに。え、いいんですか! 息子さんが県外に出て今は一人暮らしのその方。流石に今夜は行けないから…よし、今夜から元旦を迎える頃はご来光登山をしよう、と同時に決めた。

(鹿児島が楽しくて、全然ブログが終わらないよ)

夕方は登山のひとり作戦会議のためにふもとのカフェに寄り、買い出しをし、夜のうちに高千穂峰の駐車場へ。19時位はまだまだ余裕。

霧島連山の「高千穂峰」と「韓国岳」が登りたい山々。あと、少し遠くの「開聞岳」も行きたい。

最初の2つは同じ山域で近くにあるけど、新燃岳の噴火の影響で立ち入り禁止区域があり繋げて歩くことはできない。ひとつに絞るか、見つけたブログを参考に、ふたつそれぞれの登山口から登るか。「ふたつやか、年始早々、がんばりすぎやないん?」「いや、往復4時間ずつくらいやけん、行けるやろ」この逡巡は、翌昼まで続く。

ちなみに、参考にした「縦走もどき」のブログはこちら。


朝の残りの野菜とごま豆腐、耳には村上RADIO。車中、かろやかに、新年をむかえる準備をした。