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2023年12月17日(日)

松山、大洲、休息の日。

朝10時からロルフィングの施術があったので松山泊。松山空港に降り立つと寒くてびっくりした。黒磯、都内、あったかかった…。「うーさぶいさぶいさぶいさぶい」と言いながら着いた松山のホテルで目を覚ます。すっきり。日記を書きたかったけど、ゴロゴロしていたかったので、そうした。朝日と松山城のお堀がきれい。あー愛媛に帰ってきた。松山にエモーショナルな郷愁はないけど、最近飛行機移動が増えたので、人並みの「帰ってきたな」くらいの感情は持ち合わせてきた。ロルフィングに行けば、のびるさんやリコスイーツの詩子さんがいる。ご近所にはT-mountainのテツさん香織さんがいる。このことも大事な要素。帰ってきたなという感覚を持つには、私の場合は「慣れ親しんだ景色」「おかえりと言ってくれる人」が大事なことのようですね。精神的な居場所感。

10回セッションのロルフィングは久々となってしまったけど、昨日は5回目で身体のコアにアプローチする回だった。やってもらうと、ひとつひとつの筋肉が「俺の役割これだった!」と目覚め、正常に機能するようになる感がある。「足の裏を踏ん張って」「膝をちょっと真上に上げたいと“思って”」そんな指示で筋肉が微細に動く。その筋肉の間なんかにロルファーのびるさんがアプローチする。「いいね、Yes!」指示通りにいくと、ほめてくれるので、痛くてもがんばる。笑

ロルフィングで、もっと体のこと、筋肉や呼吸のことを知りたくなる。毎度ビフォーアフターで体感や立ち方、歩き方が変わって、新しい自分になれる感じ。あと5回でどう変わるんだろう。ずっと元気で山歩きができるよう。ばあちゃんになってもしゃきしゃき動けるよう。体が資本だから、いま投資。

ロープウェイ街沿いのリコビル。施術中、中高生と思しき女子の「雪やないん?」という声が飛び込んできて、「え。」と目を窓にやると、パーキングのビルを背景に白い雪がチラチラと舞っていた。のびるさん「おお、雪だね、寒いはずじゃんー」。

暖かい部屋、タンクトップと短パンのわたし、Tシャツにピンクのコーデュロイパンツののびるさん、レンガ色の施術室の壁、ばあちゃんちみたいなタオルケット。

終わった後は1Fのリコスイーツでケーキをいただく。ととのうわ。

本も置いてくださってる。手書きのPOPも。感激だよね

ちかさんの柚子が入ったパネトーネは、冬至のかおりがした。

T-mountainにも挨拶し、しゃべくりにすら癒され、大洲のTODAY’S GALLERYさんで開催中の「言葉をかたちに」展へ。1時間半のドライブの間、伊予市の田園風景、伊予灘の波や肱川流域の木々や山を見て、意識を遠くへやる。冬の景色になってきた。植物の色がくすみ、曇り空の下の波はダークな色。

お察しかと思いますが、私は人と接することが多い。でも、それだけだと疲れちゃう。だから、チューニング。何も考えないために、わざわざ遠いルートを走ったりもね。

お金を贅沢に使うことも稼いでる人の特権だけど、時間を贅沢に使うことも時間をコントロールできる人の特権だ。しかも時間はみんなに平等にある。スマホを見てる時間が1時間あれば、自然の中歩いたり、ぼーっとするのがいい。

展示ではゆかさんの無機質な金属の作品と綿花から育てた手紡ぎの糸で織った平面が調和していた。丁寧な手仕事が共通項だからかなあ。ゆかさんには本をお渡しすることになってて、無事お届けできた。ゆかさんが一番最近仕上げた作品と琢哉さんの本『暮らしの影』で唯一大きく掲載した絵とが同じ色味、質感で、おどろく。ゆかさんは写真を撮ってた。

西坂研さんの藍染と生成色も、本の色味とリンクしてて。

途中で来たあやのちゃんは、私が持ってきてた『YON』を見て「え!!あや、これ買おうと思ってたんです!お姉さんは何者?」という展開になって…(他の本屋さんで目にしてたみたい)。
「君に会うためにここに来たのさ!」ばりに「ははーん、ここも来るべくして来たのね」としみじみ。また話し込み、最後は武田鉄矢と叶姉妹のポッドキャストの話になって、帰路へ。

武田鉄矢の番組、「放っておく」がテーマ。武田鉄矢ってアレルギー的に苦手だったんだけど、ゆかさんオススメのこちらの部分が、なんかよかった。

「人間関係で縁があるか確かめるには、しばらくほっとくのが大事。わかりやすい話、恋や愛になるかは、放っておかないと確認のしようがない。内田樹さんの言葉にもある。人間って訂正しない限りそのことに注目できない。“タイプじゃないな”っていう初対面の印象を二重線を引いて訂正して否定する、そうやって確認をすることで本気で好きになれることもある。恋愛でなくとも、そのようにして人間は関係性を深める」

今朝の三枚おろし 2023年8/28回